日時:9月25日(土) 午後4時から約1時間半
講師:榊原晴子氏 (UC Davis 東アジア言語文化学部 名誉講師)
方法:オンラインズームミーティング
費用:無料
申し込み: https://www.eventbrite.com/e/169193988775 9月22日(水)〆切
昨年から開催を始めた戦争について学ぶ勉強会。今年は太平洋戦争後のシベリア抑留について学びます。
*榊原晴子氏からのメッセージ*
第二次世界大戦にギリギリの学徒出陣で参戦した私の叔父、健夫は、1945年8月15日の終戦とともに家族のもとへと帰れるはずでした。しかし、8月9日未明、ソ連軍の満州への突然の攻撃により、約60万人とされる強制抑留者の一人となり、厳寒のシベリアへと連れて行かれたのです。1953年に帰国がかなったとはいえ、零下40度を越す中での強制労働の日々や想像を絶する飢餓地獄、そして日本人同士に起きた不信など、身も心もすり減る暗い記憶は薄れることはなかったのでしょう。帰国後の叔父の人生はすさんでいました。
私は、すっかり変わってしまった弟を無言で見つめていた父の悲しみをずっと感じていました。私は戦後育ちですが、渡米してから、学校では習わなかった「シベリア抑留」という歴史に向き合う機会が与えられました。抑留に関するバイリンガルサイトを立ち上げたのは、この歴史を語り続けるためです。その経過やシベリア抑留について学んだことなどをお話ししたいと思います。
榊原晴子:東京女子大学短期大学、国際基督教大学を卒業後、東京の恵泉女学園高校で英語教師して勤務。その間に日系米国人の榊原氏と出会い結婚。1980年に渡米後、カリフォルニア州立大学サクラメント校で英語教授法修士課程を修了。サクラメントコミュニティカレッジでESLの英語講師やUCデイビスで日本語講師として長年に渡り活躍。また、幅広い趣味とボランティア活動の傍ら、シベリア抑留に関して研究を重ね、2015年に日本語と英語のウエブサイト(https://japaneseinsiberia.ucdavis.edu/ja)を立ち上げ、日本やベイエリアで講演のほか、現在日本語で書籍を執筆中。
皆様のご参加をお待ちしています。