ひまわり会では、毎年おせちを食べながら総会・新年会を行っていますが、今年はコロナのため、初のオンライン開催。数か月前から準備し豪華なゲストで楽しい会になりました。

恒例のお正月の歌の合唱は、各自マイクをミュートにしてビデオに合わせて歌い、各自好みの飲み物片手に皆さん笑顔で乾杯!河野さき子会長およびサンフランシスコ領事とJ-seiの来賓のご挨拶後、年次総会として昨年の活動報告と今年の予定、会計報告と続き、8人の役員が各々自己紹介を行いました。

いよいよエンターテイメント開始。まず、パロアルトの若い太鼓グループのTaiko SOBA(そば)。集まっての太鼓演奏はできず、挨拶と以前行った「おみやげ」という曲のビデオ出演。にぎやかな太鼓の音で大正月気分を盛り上げ、元気な若者からエネルギーをもらいました。

次いてジャズギタリストの伊達英夫氏がバークレーの自宅からライブ演奏。近年発売のCDから、出身の富山地方民謡の『こきりこ節』と日本を偲んで『ふるさと』をジャズ風アレンジでしっとり演奏し、「ギターの美しい音色による日本の曲が心に響き涙が出た」という方も。最後にハービー・ハンコックのリズミカルな『ウォーターメロン・マン』。これもジャズ風アレンジで、「昨年YouTubeに公開後、本人からインスタグラムに“Good” の嬉しい反応が届いた」という本家お墨付きの演奏が披露され、心が癒やされました。

休憩後、目玉の落語。2019年に米国移住した真打・柳屋東三桜師匠がニューヨークの自宅から三味線のお囃子と共に黒紋付の正装で登場。参加者もミュートを解除して笑い声で参加。赤い毛氈、座布団、屏風のなじみの背景に、扇子と手ぬぐいはアメリカならではでの使い方の解説も。数種の小話で笑った後に、冬の古典落語『ときそば』を堪能。その後インタビューで、「落語が国外で知られていないのが残念で、自分の人生の目的は落語を海外に広めていくことではないかと直感し移住を決意。今はコロナ禍のためオンラインの公演だが、全米50州を訪問し、落語の素晴らしい文化をアメリカに伝えていきたい」と語ってくれました。「本格的な落語がよかった」、「落語を好きになった」、「先駆者精神の前向きな姿勢に元気をもらった」、「励まされた」等々、東三楼師匠の落語だけでなく志に感銘したと多くの感想が寄せられました。“笑う門には福来り”、一緒に笑って規制生活のストレスも少し減った気がします。

最後は、参加者にズームのポールでアンケートを取り、1番多い回答を当てるクイズ。出身地、在米年数、お雑煮やお節の好み、誕生月、血液型に関する質問など、計10問中最多の7問正解の方に、日本食料品店の$10のギフト券が送られました。

予定の2時間を超えましたが、「盛りだくさんの内容で楽しかった」の感想を多くいただき、嬉しく思っています。今年はひまわり会創立50周年の年。規制は続きますが、秋の50周年記念行事の他、オンラインでのイベントも続けて開催する予定です。今年もひまわり会をよろしくお願いします。

ウイリアムズまり