6月6日サンフランシスコ領事館相談員の市川俊治氏を迎えオークランドで催されました。出席者21人でちょうど良い賑わいでした。
海外に住んでいる人の年金は一人一人事情が違い判り難いのですが、講習会で説明して頂いた重要なポイントを説明します。

日本の年金は受け取れる資格さえあれば 60-65才から 国籍にも現在の居住地にも関係なく世界中の何処でも貰えます。年金を貰えるには最低一年間日本で働き、その後計25年以上の加入が必要です。この年期の数え方は 日本で働いた年数+日本国籍で海外に居住した60才迄の期間(カラ期間)+アメリカのソーシャルセキュリティーを支払った期間=25年と云う計算が出来ます。

従って日本で25年間働いて無くても資格の有る人が大勢います。(市川さんの説明の例をご覧下さい)
年金問題は色々なので、兎に角自分に資格があるかどうか調べるのがベストです。
国籍をアメリカ国籍に変えようかと考えている人へのアドヴァイスとして、このカラ期間は海外に居住する日本国籍の人だけに認められるので、年金を受けられる資格の年数を満たしてから、アメリカ国籍に変えるという事も一案です。

国民年金は日本に住んでいる人には強制義務ですが海外に住んでいる人には任意なので支払う義務は有りません。日本の家族が支払っている場合は、将来貴方が受給資格を満たせるかどうか考えないと全く無駄な払い込みの恐れも有ります。
日本の年金とアメリカのソーシャルセキュリティーの両方の支払いを受ける事は出来ますが、日本からの年金はアメリカでは収入とみなされるので税金の対象になる場合もあるので要注意です。
沖縄で働かれた方達には特別の法律がありますが、その法律の恩恵が2011年3月で終わるので自分に受給資格が有るかどうかを調べた上、資格があれば来年の3月迄に申請手続きされることを勧められました。

現在アメリカ国籍で将来日本に永住したい人の為の手続きは割に簡単です。
長期visaをとり日本で外国人登録をするとその日から国民健康保険と介護保険が得られます。その後法務省に帰化の手続きをして暫くして日本国籍に戻れます。

将来の年金請求の準備なども説明されました(市川氏の説明文参考)日本の年金について『日本年金機構』のウエブサイトで見られますが判り難いので市川さんに 相談されるのが一番確かです。 全て無料でボランティアーで仕事をしておられ個人的な相談に応じて下さいます。
年金以外でも日本のお役所仕事に関する質問があったら調べて下さるそうです。
市川さんは後1年半くらいサンフランシスコに滞在されるそうなのでぜひ相談される事をお勧めします。

在サンフランシスコ総領事館
領事相談員 市川俊治
Tel. 415-356-2468
Email:shunjiichikawa@gmail.com