この2月、2週間程、次姉の住むハワイ島のヒロに行ってきた。彼女が住んでいる関係で、今まで数えきれないほど(多分10-12回位)訪問しているが、退職して初めてのハワイ行きはまた格別。一人住まいで、まだ自分の日本レストランを経営しているが(もう厨房にはたっていない)、だんだん齢を取ってきている姉の様子を伺うというのも今回の旅行の一つの目的でもある。

ヒロはホノルルに次ぎハワイ州で2番目に大きな政令都市であるが、ホノルルが大きな都会、商業観光都市であるのに比べ、ヒロは全くのローカルタウンである。50年前の大津波の被害にあったダウンタウンはその古い建物をそのまま残し、かえってその寂れた雰囲気を「売り」にしている。ハワイ島を訪れる多くのツーリストたちは、火山見物の帰りにちょっと立ち寄る程度で、他のハワイの町に較べて、観光地化していないのがかえって新鮮だ。同じハワイ島でも西海岸にある「コナ」は比較的雨が少なく、白い砂浜のビーチが多くあるため、コンド、レストラン、おみやげ物屋が立ち並び、観光地として大きく発展してきている。

今までは大体1週間位の滞在が多かったが、今回は時間にゆとりがあったので、いろいろ姉の周りの人達とゆっくり話したり、行動を共にすることができた。毎日曜日の早朝6時よりの姉の家の離れで行われている座禅への参加、マウナケア(死火山)頂上のスバル国立天文台よりの星座観察(木星の月をはっきり見ました)、ヒロ囲碁クラブ見学(最近囲碁を始めました)、キラウエア火山噴火口見学等など。途中ベイエリアから友人夫妻が加わり、5日間姉の離れに滞在したので、初めてハワイ島訪問の彼等と島巡り、温泉プール、ダウンタウンの朝市なども満喫。そして最後の3日間はヒロでの自分の一番の楽しみであるローカルビーチでの散策。お弁当と飲み物、ゴザ、ビーチタオルを持って、一日熱帯魚、海亀と戯れる。疲れたら木陰で昼寝をして、持参した双眼鏡で鯨ウォッチング。特に今回は海亀が多く群れているビーチを発見して大満足。

ホノルル・ワイキキをハワイだと思っている貴方、是非ハワイ島まで足を延ばして、「本当のハワイを発見して下さい。

(了) 春海 三悟