昨年3.11の東北大震災を経験して以来、日本では、いのちのはかなさや生きること死ぬことの意味についてしばしば語られるようになりました。私は、以前、配偶者との死別を体験されたサンフランシスコ・ベイエリア在住の日系新1世の女性の方々に、彼女たちが高齢になり、配偶者を失って再びひとりになったとき、アメリカに生きる日本人・日系人として、人生をどのように生き抜き、またどのような思いで振り返っておられるのか、地域の教会やお寺、日系のサポートグループ等をどのように利用されているのか、また亡くなられた方のお墓や葬儀はどのようにされたのかということを伺いました。
その中からいくつかをお話しし、また東北大震災のときのエピソードをご紹介しながら、人生を最後まで生き抜くために喪失体験をどのように乗り越えてゆくか、アメリカに生きる日本人として葬儀や墓地の問題はどうするかなどについて、皆さんのご経験とご意見をお聞かせいただき、またご一緒に考えることができればと考えています。
ご質問、ご予約はコンタクトページからご連絡下さい。
才藤千津子プロフィール
同志社女子大学現代社会学部准教授。2012年度 GTU/UCB 在外研究員。専門は牧会神学、特にグリーフケア。Ph.D. (Religion & Psychology)。
早稲田大学法学部、同志社大学神学部・神学部大学院、ボストン近郊アンドヴァー・ニュートン神学校、バークレーの神学大学院連合(GTU)等で学ぶ。専門は牧会神学、特にグリーフケア。Ph.D. (Religion & Psychology)。臨床心理士。現在は、同志社女子大学現代社会学部准教授として、宗教学概論、死生学などを担当。いのちの電話研修委員としてボランティア電話相談員の訓練に、また小児がんの子どもたちとそのご家族のサポートにも携わっている。