4月と12月を除いて、第3日曜日の11時より3時まで、エルセリートで開かれるひまわり会の古本市、会運営の重要な資金を生み出してくれる大切なボランティア活動です。それこそ縁の下の力持ちならぬ、土の下にしっかりと根を張ったいろいろな方の支えによって続けることができています。私も、ほんの時折ですが、古本市の尻尾の頃に、片付けのお手伝いに顔を出しています。色々なサイズの本があって箱に詰めるのは、パズルのようです。なるべく、同系統の作品、作者、また、歴史小説、推理小説、ノンフィクション等々に区別出来たらいいなと思いますが、隙間があると箱が壊れてしまいますので、サイズ優先で分類に拘るのは諦め、朝の方に、お小言頂戴そうだねなどと言いつつ、ベテランの方に交じってお喋りしつつ、箱に詰めていきます。しゃがむ姿勢ができるうちですねなどと、時折、腰を伸ばし、よい頭と体の運動です。
その昔、学生時代に読みふけった本があると、懐かしい。知らない作家もあるけれど、はまりやすい性格を自覚して、眼を瞑って、箱に入れてゆきます。それでも、司馬さんのまだ読んでない本があるとお手伝いのお駄賃に戴いて来ます。それは、若松コロニーの背景を知ることができたらという長年の興味からです。別に司馬さんに限定するわけではありませんが、語り手のテンポに慣れているからでしょうか?5月の古本市では、王城の護衛者というタイトルの文庫本を発見しました。最後の藩主、九世松平容保(かたもり)の短いお話し。残念ながら、若松コロニー団長ジョン ヘンリー スネル氏の登場は無し。昨秋、タイのバンコックの古本屋さんで胡蝶の夢五部作見つけましたが、その本の終末に、医師良順を仙台から横浜まで船で送り届けかくまう蘭人スネルという有名な武器商人と短く一行書かれてありました。
参考までに、2019年の六月には若松コロニーの150年祭が企画されています。興味のある方は、どうぞ。http://www.arconservancy.org/wakafest150/