サクラ桜の花を愛でる季節になりました。
皆様いかがおすごしでしょうか。

3月31日は何の日かご存知ですか。シーザー・チャベスの誕生日です。シーザー・チャベスの名前は、学校、公園、通りの名前によく見られますが、どうして彼の名前がつけられたのでしょうか。農場労働者の労働条件改善と人権拡大につとめた彼の功績は、偉大だったからです。

彼は、1962年に、米国の農場労働者たちの組合を初めて結成し、軌道に乗せた人物として知られています。その頃の米国の農場労働者は、メキシコをはじめとするラテンアメリカ諸国からの出稼ぎが多く、過酷な労働条件で働く季節労働者でした。カリフォルニアのフレズノやローダイあたりで、季節労働者として働いていたという日本人の話を聞きたことがあります。人手を必要とする収穫期に、農家を転々と渡り歩き、日の出から日没まで腰を曲げて働く肉体労働は大変です。野菜や果物をいただく時に、感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。

彼は、1927年アリゾナ州のユマで生まれ、1993年に永眠しました。幼い頃、大恐慌のあおりを受けて、家族は所有していた家や農地を失いました。その後、家族は、カリフォルニア州のサンホゼに移住して、父親は季節労働者として働き始めました。シーザー・チャベスは、中学の課程修了後、事故にあって働けない父の代わりに母親が働くことになったのを見て、母親の代わりに季節労働者となりました。彼の人生経験は、農業労働者の生活を見守るという仕事の土台となりました。彼は、米国のラテン系アメリカ人の社会のみならず、一般労働運動にも大きな業績を残しました。今では、米国の9つの州で彼の誕生日を休日として、チャベスの生涯と彼が残した遺産をたたえるイベントが各地で開催されています。近くでは、4月23日の土曜日に、サンフランシスコでパレードが行なわれる予定です。楽しいお祭りをご覧になって、彼らの文化に親しむこともいいですね。

ひまわり会では、春に恒例のワークショップを開催します。今回は、アルバニーで鍼灸師をしていらっしゃる、星野まきさんが講師です。ワークショップは、サンフランシスコやイーストベイで、専門のお仕事をしている日本人の方々から学べるチャンスです。学習したいことや知りたいことがありましたら、どうぞ郵便やウェブサイトを使ってご連絡ください。それでは、ワークショップでお会いしましょう。

2016年4月

ひまわり会会長
けんもつ順子