金融詐欺は、老若男女を問わず被害者になり、莫大な利益を生み出す世界的なビジネス(!?) になってきています。注意が必要な例のいくつかをここに紹介します。

  • Lottery Scams (宝くじの詐欺) 百万ドルの宝くじが当たったので、賞金の税金と手数料を払えば、賞金がもらえるという詐欺。郵便で本物に見せかけた小切手も送られてきます。 まずは少額の賞金をどうぞというわけです。 銀行に入金するとその時は入金できますが、数日後には偽物と判明します。 当然送金した金額は戻ってきません。 宝くじは自分で買わなければ、当たらないのです。 このような郵便物が来たらすぐに捨てましょう。
  • IRS Scams: IRS のコール ID で掛けてくる電話、IRSのロゴ入りのEメールやウェブサイト。 過去に申告の支払い不足があり、今払えば、懲罰は免除にすると言う。 支払いを断ると警察や移民 局に通報し、そしてあなたは逮捕されかもしれないと脅してきます。 そして Wire money(送金)やプリペイドカードで支払いをしろと脅迫してきます。 IRS、ソーシャ ルセキュリティーオフィス、メディケアなど連邦政府機関の役所は、必要とあれば手紙を郵送してくるので、通常電話やメールはしないということを覚えておいて下さい。
  • Tech Support Scams (テクノロジーサポート詐欺) コンピューターの画面に、“Computer is infected! Clickhere to get it fixed!”と書かれたスクリーンが急に出てきたら詐欺だと疑ってください。 マイクロソフトやアップルの会社の ロゴマークがついていることもあります。 ダウンロードをすると詐欺師はソフトウェアを入力して、個人情報を盗もうとします。 対策は、コンピューターの電源を切ること。 そして、コンピューターを再起動したら E メールのパスワードを変え、ウイルス対策 Virus Protection を入力しましょう。同様に、コンピューター会社からの電話がかかってきたら、まず詐欺と疑ってよいでしょう。何を言ってきても電話をすぐに切ることです。 疑問に思ったら、電話を切ったあとで、その会社に電話をすると良いです。
  • Romance Scams (オンラインデート詐欺) 恋の相手を探している人は要注意です。詐欺師は、軍隊の将校の写真や、魅力的な写真を見せて、恋に落ちるように仕掛けてあります。又花や贈り物を送ってくることもあります。 しばらくすると、お金に困っているとか、家族の医療費とかもっともらしい話をしてきます。 一度送金すると、もっと送金を要求してきます。 オンラインで知り合った人にはお金を送金しないこと。 オンラインでロマンティックな関係になった人がお金を要求してきたら、信頼出来る友達や家族に相談しましょう。相手が家族に会うことをためらうかどうか反応を見ましょう。 もしも疑わしい場合は即関係を断ち切りましょう。
  • Charity Fraud (慈善活動や募金の詐欺) どこかで聞いたような団体に寄付した場合、寄付の大半は個人が騙し取るケースがよくあります。 例えば、貧しい子供達への資金援助、癌患者へのチャリティ、ホスピスケアのサービス、そしてどこに使われるかわからない災害援助金。寄付が何に使われるか、使われたか、寄付は税金控除の対象になるのか、慎重に考えましょう。そして詳しい情報を送ってもらうようにしましょう。 信頼出来る人に相談されることをお勧めします。
  • Grandparent Scams (オレオレ詐欺と日本では言っています) 家族だと言って電話をしてきます。 外国や遠い所で事故や被害に遭っていることを泣き声で訴え、恥ずかしいから家族の誰にも話さないで送金をしてくれと訴えます。 緊迫感を高めるために、「弁護士」が電話に出てくることもあります。 詐欺師はソーシャルメディア などであなたの家族のことを調べ上げています。 家族と名乗る人が電話で送金やギフトカードを請求したら詐欺だと思って電話を切りましょう。 そして家族に連絡をして無事を確認しましょう。
  • Common Scams (よくある詐欺) 予期もしない請求書が来たら、個人情報が盗まれた疑いがあります。 やめたはずのサービスが自動的に支払われていることがあります。 銀行の明細書はよく点検しましょう。 電話の携帯会社やケーブル会社の請求書は注意して見ましょう。通常の請求金額より多い場合、60日以内に会社に問い合 わせるようにしましょう。

海外から移住してきた高齢者が特に狙われるのはなぜでしょうか。 英語の読み書きが堪能でなく、自分を守る術を知らない移民の多くは、とりわけ金融詐欺にかかりやすいのです。 詐欺師達は、人を騙す技術に長けた詐欺のプロです。 もしかしたら、日本語を使ってあなたを安心させて、騙すこともあるでしょう。 誰でも詐欺の犠牲者になる可能性があるのです。詐欺から身を守るにはどうすれば良いでしょうか。

 

あなたにできる詐欺の予防対策

  • 電話やインターネットを通じて、知らない人に個人情報を与えない。
  • 内容がよくわからない書類には、絶対にサインをしない。
  • 何か疑問がある時には、社会福祉サービスに連絡をする
  • 電話によるセールス、勧誘などを少なくするには、1-800-382-1222 に自分の電話番号を登録する。
  • 銀行やクレジットカード会社、または警察を名乗る人からの電話で個人情報を教える時は十分に気をつけましょう。
  • クレジットカード、デビットカードが不正に使用されていないか、郵便物が盗まれていないか気をつけましょう。