お元気でお過ごしでしょうか?いつも、遅まきの便りでごめんなさい。11月の感謝祭(最終の木曜日)になる前から,街中が ” 買え買え ” ムードに包まれて、リズムに乗り切れない者のひとりとして、フーとため息まじり。

戸締めになった店頭、貸家のサイン、空き缶拾いのひと、手書きの ” ハングリー、ヘルプ ” の紙を持って立っているひとにばかりが目に付きます。そして、何処もかしこも人が居なくても作動していく世の流れ、仕事なくしただろうな、どんな仕事を見つける事ができるのかなと思い巡らし、まさに、どうしようもない保健師の職業病ですね。

出会いがあって、別れがあります。アメリカに来て32年、いろいろな方と出会いました。お別れが辛いからあまり深入りしないようになんて思うときも多いのですよね。この人、帰る人、この人、住む人なあんて、頭の中のファイルに入れ分けたりしてね。

初めて、お会いした日本人の方はSさん、メリットカレッジの第二外国語英語(ESL)のクラスで。”日本人の方とは、あまりお友達にならないようにしているのよ。” と言われてしまいました。”日本でしたら、何処に住んでいる、何処の学校を出られたかでどんな方か分りますでしょう。私、領事館にお願いして、ハイソサエテイの方を紹介して頂こうと思うの。” コレは、大変なところにきてしまいました!と暫く思ったものですが、彼女がたまたま、思いのままを正直に口に出してくだっさっただけで、感謝こそすれ、驚くに足りずと理解するのにはそれ程の時間は要りませんでした。実際、そのとうりですもの。薔薇、ランが好きな人もいれば、蒲公英(タンポポ)の好きな人も居てもいいのですよね。綿帽子を空にむかって、フッと、唇とがらす日があってもね。子供の頃、タンポポ劇団というのがありました。今もあるのかな?

保健師として15年を迎えました。健康保険の改正があって、どんな風にこの国が進んでいくのかを知りたいと思います。バークレーの保健衛生部が ” 閉店??” のサインを出すまではその渦中に身を置いてみようと思っています。6月には、オフィスにおいてあったエクササイズボールから転んで(詳しいことは漫画のようなので省略。。)背骨の圧迫骨折をしてしまいました。もうすっかりいいのですとご報告したいところですが、無理はできませんという感じ。骨粗しょう症や脊柱彎曲だの、いろいろ発見できて、怪我の功名というところです。

70歳になる前に,身の回りの片付けを心がけないとねとアドバイスを下さる方が居られましたが、本当にそのとおりですね。身体も心も無理ができなくなります。新しい年、大切に一日一日を過ごせますように。

リオング裕子