「渚にて」英語題 ON THE BEACH
1959年アメリカ映画
中学生以来50年ぶりにこの映画、図書館でDVDを借りて観た。勿論細かい内容は全く覚えていなかったが、とても怖い映画、エンディングがショッキングだったのが子供心に何となく記憶に残っていた。50年代後半、米ソ核実験が続く中、それに批判的な映画として、第三時世界大戦が勃発し、放射能で地球全体がおおわれるという当時のサイエンスフィクション物としてもかなり強烈な内容である。映画封切りにあたり、アメリカ政府・メディアからかなり不安を煽る内容と批判があったそうだ。ともあれ、グレゴリー・ペック、エバガーデナー、アンソニー・パーキンスという、当時の映画ファンにとって豪華顔ぶれで、映画全体を通してオーストラリアのフォークソング「Waltzing Matilda」が流れ、しばしの間50年前の昔にもどった。映画を観ている途中で、一体自分が衝撃的に記憶に残るエンディングとは何だったのかと一生懸命に思い出そうとした。そして最後のシーン。それにしても昔の映画のエンディングとはこんなにシンプルなものかと、思わす唖然とした。まだ観ていない若い人、すでに昔に観た「お年」の方も是非。