短歌・川柳・俳句
野辺の花 枕にしている どこの猫 (エイミー)
かの花を 一枝欲しや 母の墓 (星きみえ)
雨降れど 希望の虹が さしてくる (年子・ワイルドマン)
水仙が 春の香りを 持って来た (純子)

冬の朝 緑の芽を吹く 街路の樹 (和子T)
ヘソクリが 上手な旦那は 痴呆症 (エイミー)
年につれ 遠くなりゆく 向こう岸 (和子T)
エッセイ
「文字で遊ぶ」                      アラメダ和子
失くしたい語彙の一番、老醜に老臭(こちらは昔は辞書になかった)だと苦笑しているところに最近、小説の神様といわれた志賀直哉の短編いくつかに触れる機会を得た。
私はあと一週間で七十九歳になる。 もう一年すれば八十路に達するわけで、今年の誕生日は特別が気がする。 というわけで、氏の作品の中に‘老廃の身’という一篇があり語彙にこだわったのか、文中“自分は今八十一歳で(昭和三十九年)老醜は認めるが、自分から醜というのが嫌でせめて老廃ぐらいにして欲しいと思う”とあって、私は瞬間どっちもどっちだが、何か納得のいく美しい言葉はないものかと紙とペンを前に一寸遊んでみた。 結果をここに記す。
それじゃこれはどう?老習。 せめて年を気にせず大いに学び習いたいの気を強くもとう。 二つ目は老秀。 老い乍らもう少し賢くなりたい。
これら言うに易く行い難しだが、勝手にこの二語をノートに増やしてみた次第です。 氏の小説の中には小僧の神様もあるから一度手にとってみたいと思っています。 (了)
花かごは”日本語で遊ぼう”の会です。
子供の頃の想い出や日頃考えている事を文章にするのは頭の体操になります。 ひまわり会の会員でない方でも、どなたでも自由に参加できます。 当日集まりに来られない方でも作品を郵送かe-mailでお送りください。
日時 毎月第2水曜日 午後1時から3時
(4/10, 5/8, 6/12)
場所: Richmond Annex Senior Center
5801 Huntington Ave., Richmond